モンスターエンジンの漫才「推理小説」の台本書き起こし

お笑いコンビ:モンスターエンジン
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
2007年結成
ボケ担当:西森洋一
ツッコミ担当:大林健二

モンスターエンジンの漫才「推理小説」
お笑い演芸館(2018年8月9日放送)より

モンスターエンジン「推理小説」

セリフ左:大林健二
セリフ右:西森洋一

どうも~どうもどうも。
どうもどうもモンスターエンジンです。
お願いします。いや~ありがとうございます。
たくさんのお客さんでホントに。
ありがとうございます。
ありがとうございますね。
あの報告ありまして…。
報告ですか?なんでしょう?
実はですね赤ちゃんが生まれました~!
あら~!おめでたい。
どうでもええ事ですいません。どうもありがとうございます。
どうでもよくない。お前謙遜すな。ねえ。
おめでたい話やからこれ。いつ生まれたん?
2年前…。
だいぶ前やな。
ありがとうございます。
最近生まれた人が言えんねん。
そうなんですか?
お金ないんですよ。
なんの話や急に。
子供もおるから。
まあね吉本興業はすごい給料安いですから…。
そうですよ。
お金はない。大変ですよこれはね。
1発ねドカンと稼ごうと思いましたらね本ですかね。
あっ本ね。
まあ芸人さんでもね本書いてバ~ンと売れてる人いますから。
だから僕も本書きました。
あっもう書いたの?
はい。
どういうジャンルのものを…。
推理小説。
なかなか難しいジャンルですよね?それ。
ちゃんと決めなアカン事が多いやんか。
設定を決めて。
はいはい。
トリックね一番大事。
はいはい。
そのトリックと登場人物を…。
はいはいはい。
聞いてるか?話を。どう絡めるか…。
ワンルームマンションの1室には…。
読みだしてんの?もう。
頭から血を流した男の死体が1体。
そのすぐ横に突っ立っているのが犯人のタナカだ。
言うたらアカンわ。
いや推理小説やねんから一番最後に「ああ~こいつが犯人やったんか」で終わらなアカンねんから最初に「犯人の」とか言うたらアカンよ。
タナカは自分の横の血まみれの死体を見て思った。「なんなんだ?この横の男は」。
「死んでいるのか?俺は全く何も覚えていない」。
「ぬれぎぬだ。はめられた。このままでは俺が犯人」。
「ん?あっそうか。俺またやったんだ」。
言うたらアカンって言うてんねん。
えっ?
なんで最初に犯人を言うねんな。
一番最後やから犯人わかってええのは。
「何も覚えていない」で通したらええねやろ?そこは。
何も覚えていない。立っていた。忘れていた自分の記憶を必死になってたどってみた。
なるほどね。
親友に彼女を奪われその親友の家に行き口論になりもみくちゃになってテーブルの上のガラス製の灰皿を握りしめ親友の頭目がけて思い切り振り下ろしたところまでは覚えている。
それが全部やないかい。
そのあとは全く覚えていない。
犯人がわかったらアカン言うてんねん。変えてうまい事そこも。
変えて?
変えて。
親友に彼女を奪われその親友の家に行き口論になりもみくちゃになってテーブルの上のガラス製の灰皿を握りし…。
握りしまでは覚えている。
どこ変えてんの?
そのあとは全く覚えていない。
いや書くんか?お前。
小説に「握りし握りし」って書くんか?
書く。
「書く」じゃない。
書いたらアカンやん読んでて意味わからんなるから。
「何も覚えていない」でええわほなそこも。
何も覚えていない。立っていた。その時ピンポン人が来た。
変なリズム。何?それ。
誰かは知らんが入れてみた。
変なリズムはなんですかと聞いてんねん。
そこそう読むねん。
「そこそう読む」ちゃう。それ読み手の自由やから。
で入れたらアカンよ。死体があんねやろ?
うまい事せえやそれは。
タナカは死体をクローゼットの中に隠した。少し頭が出ているが問題ない。
あるあるある。バレてまうやろお前。
ギュギュッと押し込めよそれは。
ギュギュッと押し込んだ。
俺が言うたんやで?それも。
で血はどうする?
はい?
そこには大量の血があるやろ?それはどうすんのんな?
タナカはちょうどその時に真っかっかの赤色の靴下をはいていたのでシャ~。
横着すな。
ものすごい奇麗なった。
こんなもんでは奇麗ならへんよ。
その大きいタオルみたいなん持ってきてウワ~ッて拭かなアカンやろ。
まるで大きいタオルみたいな靴下で…。
どんな靴下?それ。
モコモコのボリュームのある…。
どんな靴下?
大きいタオルみたいな靴下だった。
どこに売ってる?
どこにでも売っている。
売ってないから聞いてんねん俺今。
キヨスクなどでも購入できる。
そんな駅では買えへんやろ。
モコモコのボリュームのある…。
生地が足らへんから。
足りた。
足らへんねんって。
生地が足りた。
生地は足らへんって。
生地が足りに足りた。
どんな日本語や?それなあ。
お裾分けできるほどに。
誰にやねん。
生地が足りた。
このすねぐらいまでしかないから。
足の付け根ぐらいまである。
なんなん?それ。
大きいモコモコのタオルの…。
う~んタオルだった!
ええ?
タナカは赤いバスタオルを1枚ずつ両方の足に巻いていた。
いや変やんか。
気に入っていた。
めちゃくちゃ変やで?
めちゃくちゃ気に入っていた。
いやおかしいなってなるやん。こんなとこタオル2枚巻いてズボンはいたらこれズボンもパツパツなるし。
ズボンははいていない。
なんでなん?
タオルのボリュームがすごいから。
いやいやそんなん捕まるやん。家出た段階でパンツ1丁で…。
パンツもはいていない。
なんでなん?
タオルのボリュームがすごいから。
違う。パンツは入るやん。
入らない。
ボリュームがすごいので。
違う違う。
パンツは先はくやん?
パンツあとです。
ちゃう。パンツは先…。
パンツあとです。
パンツ先はけよ。パンツ…。
パンツあとパンツあとパンツあと。
なんや?英語みたいなやつ。
ええ~うるさい!
書いてんのか?それも。
先ほどピンポンと鳴りましたと言いました。
どんな言い回しやそれなあ。
タナカはドアの方に行った。
するとドアの反対側から声がした。
「ちょっと開けてよ。この時間に来てって言ったじゃない」。
誰よ?これは。
これは前タナカが奪い取られたはずの彼女だ。
やばい。どうすんの?
このままタナカが声を出すとバレてしまうのでタナカは声を変えた。「すいません」。
「今部屋散らかってましてすいません」。
「悪いんですけどもね部屋散らかってますので片付け終わるまですいませんけども向かい側のコンビニで立ち読みでもしといてください」。
「すいません」。
どう読んだらいい?そこはなあ。
「タナカさんね?」。
バレたやん。
バレた。
「バレた」じゃないねん。
バレたので入れた。
入れたらアカンねんで簡単に。
タナカは女を入れて開口一番こう言った。
「クローゼットの中には何もない」。
下手くそ。
女は言った。「クローゼットの中が怪しいわね」。
どんな会話や?それなあ。
女クローゼットを開けた。
すると中から死体がゴロ~ンとなって女にバ~ンってなって女がウワ~ってなって女テーブルの角でガ~ンで血ブシュ~で…女死んだ。
急展開やな!なあ。
タナカ見た。
そりゃ見るやろ。目の前でそんな事が起こったら。
タナカ見て「うわ~」。びっくりした。
さっきから多いねんなんか「おお~」とか「バ~ン」とか。
「うわ~」。ビッビッビッいうてブチブチブチブチ。
血がピュ~ッ。
のけぞってここ裂けるってお前どんだけのけぞってたらここが裂けてくんねんお前は。
ビュ~ッビチャビチャビチャビチャ。シャッ。
拭かんでええねん。
タナカ死んだ。
みんな死んだやん。
みんな死んだ。終わり。
終わり?
後書き。
なんや?これ。
8000円もするのに買って頂いてどうもありがとうございました。
いや高すぎやろ。
もうええわ。どうもありがとうございました。

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