ロバートのコント「プロフェッショナル」の台本書き起こし

お笑いトリオ:ロバート
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
1998年結成
ボケ担当:馬場 裕之(ばばひろゆき)
ボケ担当:秋山 竜次(あきやまりゅうじ)
ツッコミ担当:山本 博(やまもとひろし)
キングオブコント2011優勝

ロバートのコント「プロフェッショナル」
ENGEIグランドスラム(2018年4月7日放送)より

ロバート「プロフェッショナル」

セリフ左:山本博
セリフ右:秋山竜次
セリフ中央:馬場裕之

さあ今日はねわが「ビストロヒロシ」に『密着プロフェッショナル』という番組の取材が来ます。
ねっ。群馬フレンチ界の革命児ってことで俺を追ってくれるんだけどね。みんな緊張しなくていいからな。
じゃあ今日もいきましょう。新たな味へボン・ヴォヤージュ!
その靴履きやすそうだね。
履きやすいよ。
どうもよろしくお願いいたします。
「ビストロヒロシ」のオーナーシェフ山本と申します。
電話でやりとりして…よろしくお願いします。
私北関東TVの演出というか完全にエグゼクティブというかもうトータルと言いますかゼネラルと言いますか全体を総合的にトータルで…まあゼネラルと言いますか…。
ええ…アオタと申します。
何やってるんですか!?
何やってるか分からない。
演出です。よろしく。
そしてほい。
カメラマンのアカギです。
業界ではアカ鬼アオ鬼っつって恐れられてますけど…。
ダッセえ!
言わなくていいよ。
ニックネームダッセえ!
長年パートナーでやってるんで心配しないでください。
時間もないってことなんで回しましょう電源入れちゃおう。
チェックだけ…おいしょいしょいしょい…。
はいはい…大丈夫?
何だ?そのチェック。
時間ないってことで…回しましょう!
始まる前に言っておきたいけども僕テレビが初めてでして気の利いたコメント言えるのか心配でちょっと…。
あなたそこ気にしなくていいの。あなたプロの料理人でしょ?
あなたはコメント考えなくていい。それはテレビにお任せください。
こっちはテレビのプロそっち料理のプロ。
お互い持ち場頑張りましょうや。フフフフ…。
大丈夫?はいはいはい…。
「しょうや」がウザい。
じゃあよろしくお願いします。はいじゃあ回しましょう!
おいみんな来てくれたから動きだせ!
すいません厨房の皆さんカメラ入ります。お願いします。
これは今何を…。
今スープを作っています。
何かこだわりとかありますか?
こだわりですか?
こだわりはそんなないですけどまあ強いて言うならなるべく地元群馬の食材を使うことぐらいですかね。
高級食材でおいしい物は誰でもできますから。
トゥーン!
「高級食材でおいしい物は誰でも作れる」
いやいや何すか?急に何!?
ちょっと…急に何ですか?
じっとして!じっとして!
山本が口を開いた。
「高級食材でおいしい物は誰でも作れる」
急に何ですか!?
山本が食材に目を付けた。
食材がざわつき始めた。
何これ!?ねえ!
群馬県民の胃袋はこの男が責任を持つのかもしれない。
はいはいはい…。
いやちょっと待って!
ちょっと待ってよねえ!
ほいしょいはいはい…。
カンカンカンカン何だ?それ。ストップですストップです。
何ですか?急に。しゃべってる途中に「トゥーン!高級食材…」
知らない!知らないよそれ何!?
先に言うべきでした。これ私の演出でアオタ演出と言って業界で恐れられてるんですけど。
その場の空気大事にしたいからそこでナレーションも言っちゃう。
「トゥーン!」もあなたが言うの!?あなたが言ってんだ?口で。
結果「トゥーン!」も私が言うことになりました。
これは今何を…味付け?
味付け入ってます。
何で味付けを?
塩だけなんですよね。
無駄はやらないです。僕は塩だけで。
トゥーン!
はい?
「無駄はやらない。僕は塩だけで」
いや普通のこと…普通のことだから!
山本が口を開いた。
「無駄はやらない。僕は塩だけで」
山本が塩に目を付けた。
回り過ぎ!
塩がざわつき始めた。
塩と山本がタッグを組み始めた。
山本…。
いやいやちょっと…ちょっと待って!ねえ!
ちょ…ねえ!
ちょっと…。
もう遊んでるだろ!こんなの。
チェック…。
チェックじゃないでしょ?何なんすか?急に。
で塩のことなんか言うからシェフだから。
とは言いつつ決めにいった?今。
決めにいってないですよ。
あっもう時間です。ランチタイムが始まるぞ!
いよいよランチタイムに突入した。
カワバタお前がホールへ回れ!
厨房にげきが飛ぶ。
イケゾエ両手を使え!両手を。
忙しさはピークを迎えた。
そしてついに…。
何だ?またお前か野尻。
トゥーン!
「またお前か野尻」
いやおかしい!絶対おかしいだろ!
野尻がやらかした。
もともとから店を崩壊へ導くといわれていたトラブルメーカー。
アルバイトがいよいよ店を崩し始めた。
アルバイトじゃないんだよ!
野尻店を崩壊へ導く。
はいOK!
OKじゃねえよ駄目だよ。
ほいほい!ほいほいほい…。
もういいよそれ!
何やってんだ?これ。
はいはい…。
もうアシカショーのアシカだよ。
ほいほいほいほい…。
闘牛?何?闘牛?
ねえねえ!ちょっと…ねえ!おい!
おいテレビ北関東!
テレビ北関東!おい!
おい…。
お前…いいよ!
もういいよ撮らなくて。
やめよう!もうもう…もうやめよう。
もうやめましょう。もうやめる?やめましょう!
もうこんなことやるんだったらやめましょう!
チェックだから。
この店は有名人が来られるとお聞きしましたが。
もちろん有名人も来られますよ。
先日もですねそちらの席なんですけどもサッカーの元日本代表の方が来られてたんですね。
そうですか。
椅子撮らなくていいから。
ちなみにそのお名前だけお聞かせ願えませんかね?
やっぱプライベートなことなんで名前はね控えさせて…。
誰かだけ言っていただけると…。
いや「誰かだけ」じゃなくて「誰か」が駄目なんだよ。
それ言っちゃ駄目だから。
そこを何とか…。
控えさせてください。
トゥーン!
ハーフナー・マイク…。
いや何勝手に決めてんだよ!
ハーフナー・マイクが山本の味をおふくろの味と捉え始めた。
誰がおふくろの味だ!?何勝手に決めて…。
お前ヤベえな!お前ヤベえよな!?
数いる中ハーフナー・マイクさんだけ…。
いや本人…何かやってんだろ!?おい!
おい!お前何やってんだ?さっきから。
いいよ撮らなくて音が鳴ったところ。
真面目にやってください!もっと熱いのとか撮ったりするでしょ!?
そのトークを今撮りたいんです。
この店に対する熱い思いをお語りください。
この店なんですけどももともと親父がつくってくれたんです。
ですけども親父は病気で倒れてしまってその後僕が引き継ぎました。
その親父がねよく言っていた言葉があるんです。
今でも忘れられないんですけども「おいしい料理を追求していればお客さまは必ず笑顔になる」と。
はい。
だから1つのものを徹底してこだわってるってことだもんね。
あの…はい。経営とかそういうことじゃなくて味だと。
不器用だけどもう…。
「おいしい料理を追求していればお客さまは必ず笑顔になる」
うんうん…。
来いよ~!
来いよ!お前の「うんうん」はいらないんだよ!
これが「トゥーン!」だろ!?さっきからやってた。
全然合わねえなあんた。もういいわ!野尻火止めて。
トゥーン!「野尻」
いやそっち!?おい!
野尻がいよいよ火を付けた。
わざとだろ?お前!
もともと火なんて付けられないといわれていた男がとうとう火を付けた。
それが野尻…。
もういいよ!
「あと一歩だけ、前に進もう」
『プロフェッショナル野尻の流儀』
いや野尻がメーン!