東京03のコント「クレーム」の台本書き起こし

お笑いトリオ:東京03
プロダクション人力舎所属
2003年結成
ボケ担当:豊本 明長(とよもと あきなが)
大ボケ担当:角田 晃広(かくた あきひろ)
ツッコミ担当:飯塚 悟志(いいづか さとし)

東京03のコント「クレーム」
エンタの神様より

東京03「クレーム」

セリフ左:角田晃広
セリフ右:豊本明長
セリフ真ん中:飯塚悟志

(ワインをこぼす)あっあっあっ…うわやっちゃった。
あ~あ~…。
すいません!
お呼びでしょうか。
ちょっと拭くものを…。
あ~少々お待ちください。
お願いしますあ~あ~…。
参ったなこれはやっちゃったアッハッハ…。
お待たせしました。(ワインをこぼす)
うわ~!
ちょっと!え~ちょっと!
すいませんすいません…。
え~ウソでしょ!?何してんの?これ!
あ~あ~…。
申し訳ございません!
え~!うっわ…。
申し訳ございませんすいません。
どうしました?あぁ…お客様大丈夫ですか?
店長?
はい。
大丈夫じゃないよ見りゃ分かるでしょこれ。
すいません。
どうすんだよ~。
何君がやっちゃったの?
すいません
僕もやっちゃいました。
「僕も」?
はいすいません。
「僕も」っていうのは?
最初はあちらのお客様が…。
いや…
これ全部彼がやったようなもん。
「やったようなもん」?
そうあの~…
まぁ最初はね僕が自分でグラスワインを倒しちゃったのよ。
それを拭いてもらおうと思って呼んだ彼が来ていきなりデキャンタを倒したのよ。
これはもう全部彼がやったようなもん。
う~ん…。
確認なんですけども最初に倒されたのはお客様…?
最初はね。
う~ん…。
えっ何?
はい?
最初のグラスワイン関係ないでしょ?もう。
その後デキャンタ行かれてるわけだから彼に。
う~ん…。
上書きされてるわけだから。
上書き?
そうだよ。
いや~これ気に入ってたのになどうしてくれんの?これ~。
お客様本当に大変申し訳ございませんでした。
クリーニング代のほうは当店できちんとお支払いさせていただきます。
当然だよねそれはね。
本当にすいませんでした。
で?
はい?
あの~店長さんね。
はい。
今ハンバーグステーキをいただいてたんですよ。
はい。
うん。
これもう食べれないよねこんなビッシャビシャになっちゃったこれね。
まぁでもハンバーグは全部食べ…。
いやいや…!
店長いやいや…!
そういうことじゃないでしょ。
払わないでいいよね?
いいね?払わないでね。
はい。
その納得行ってない感じ何なの?おかしいね!
すいませんじゃあはい…。
「じゃあはい」って何?おかしい。
ちょ…その態度何だ!全然反省…。
えらい店…これはやっちゃったね!
「やっちゃった」?
あれだね
無料お食事券だね。
はっ?
5000円分だね。
何でですか?
「何でですか?」はまずいねこれ1万円分になっちゃうけどどうする?これどうする?増えてくよ?
じゃあ5000円分で。
5000円分にしとく?じゃあ。
はい。
不満そうなのが納得行かないんだよな~。
じゃあ5000円分お持ちいたしますので。
持って来て早く。
少々お待ちください。
早く持って来て!じゃあ。
すいません。
何だよ…どえれぇ店来ちゃったなおいホントによぉ。
冗談じゃねえよ。
俳優の角田晃広さんですよね?
はい。
ですよね!
うちの母親が昔から角田さんの劇団の大ファンで僕もよく一緒に舞台見に行ってたりしてたんですよ。
この前ちょっとドラマにも出られてましたよね。
優しいお巡りさん役で。
あれも家族で見ました。
ありがとう。
はい。
えっ…いつ僕に気付いたの?
最初にお店に入って来られた時から。
か…感じ悪かった?僕。
まぁ…。
いやいやいや。
でも君が悪いよそれは!君が悪いんだかんね?
いやちょっとこれはないわこれは!
いや~またやっちゃったよ…!
ちょっ…ど…どうしました?
ハメられたこれは!
またうちの店員が何か?
いや店長さんこれひどいよ!
はい…?
彼がね僕のことを知ってたのよ!
は?
あの~いえ実はね私役者をやっておりましてね。
あぁそうなんですか。
知名度はまだ全然ないそれはいいんだけども今日もさこのお店に僕のことを知ってる人間なんて1人もいないと思ったからさ~!
で?
それが?
最初に言ってほしかった。
は?
いや僕を知ってるなら最初に言ってほしかった!
そしたらこんな態度取ってませんよ!
どういうジャンルのクレーム?これ。
いや~こりゃやっちゃったな!これはまずいな~!
お客様ちょっとよく分からないんですけど
取りあえず当店のお食事券…。
あぁいや!結構です。
受け取れませんから。
いやお客様が持って来いって…。
いや知られてないと思ってたからね?
どういう理屈ですか?それさっきから。
しまってくださいそれは。
いいんですか?
いいいい!もうしまって!あぁ~怖い怖い!
怖い!しまってくださいそれはもう!
ねっ?
はい…。
あぁ…。
まぁまぁまぁ…もうね今日のことはね誰にも言わないでね。
ねっ君もねお母さんにね言わないでね?
いやぁ…。
「いやぁ」じゃない。
ダメなんだよ言っちゃイメージがあるから。
普段私温厚な役柄が多いんだよ。
見てくれたお巡りさんみたいなそういうの多いからさ!ねっ?
素の態度を知られちゃうとギャップが出ちゃうからダメなんだ。
イメージ商売だから。
私普段ああなんだよ。
あれが私の素だから。
フフ…。
何笑ってんだよ。
じゃああの~…帰りますから。
はい。
ねっ!はい。
申し訳ございませんでした。
いやまぁ…しょうがないねっ。
あのクリーニング代のほうは?
あぁもういいいい…!
いいんですか?
もらえないよもらえない。
こんな感じになっちゃって…。
もういいんだよ!
受け取れないからもう。
はい…。
お母さんによろしくお伝えくださいねっ。
はいじゃあどうも!どうも~!
あっ…あっそうだそうだ今度さ舞台があるからさよかったらお母さんと一緒にどうぞ。
ありがとうございます。
じゃあ2枚で1万円ね。
あっそれは受け取るんだ。

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