笑い飯の漫才「宇宙人」の台本書き起こし

笑い飯の漫才「宇宙人」
お笑い演芸館 M-1王者&ファイナリスト大集合SP!(2018年4月5日放送)

お笑いコンビ:笑い飯
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
2000年結成
ツッコミ・ボケ担当:西田 幸治(にしだ こうじ)
ツッコミ・ボケ担当:中西 哲夫(なかにし てつお)

笑い飯「宇宙人」

セリフ左:中西哲夫
セリフ右:西田幸治

どうも~、笑い飯です。よろしくお願いしまーす。
ちょっと、すごい発見をしたんですけどもね。
あのね、同じ言葉を2人で一斉に喋るやん。
ほんならねすごいステレオ効果になってねまるで宇宙人が喋ってるかのように聞こえるねんね。
宇宙人?
うん。ちょっと、やってみいひん?
はいはい…。
じゃあ、セリフ決めるな。「我々は宇宙人だ」。
まあ、宇宙人やからな。
これが、まあ一番シンプルでええやん。
これ、やってみようか。ほんで、これね、なんかね音が高い低いあった方がええからお前、素人やから普通に言うたらええわ。
「我々は宇宙人だ」って普通に言うたらええ。
俺、ちょっと、これ、慣れてるから高い方で言うわ。
「我々は宇宙人だ」って高い方で言う。
お前、素人やから普通に言うたらええから。
それで合わしてくれ。
高い方出るで、でも。
我々…。ほら、我々は…。
いや、無理せんでええって。
お前、こんなん初めてなんやからな。
我々…、高いから。
お前、ええって!、素人やねんから無理せんでええ。俺がやる。我々は宇宙人だ。
我々…、俺の方が高い。
いや、ええって、だから!
無理せんでええねや!お前、ド素人なんやから。
普通の方でやらしたる言うてんねんから。
高い低い、あった方がええの?
高い低い、あった方がええから俺、高いのでいくから低いのでね、頼むで。
いきますよ。いきまーす。
ウィーヨン!、ウィーヨン!ウィーヨン!、ウィーヨン!
我々は…。
我々は…。ちょっと合わへんわ。
素人やん、だから。素人やから、よう合わさんねん。
違う…、ウィーヨン、ウィーヨン。なんなん?今の、その…。
これ、だから警報機、鳴ってんねや。
それ、あんの?それ。
そう。だから宇宙人が地球にワーッて、やって来てるっていう設定やから地球上の警報機は鳴り響いとるわけやん。
それ、先、言ってな。合わへんから。
あっ、これ、警報機の音あるから。
それあってから言うたらええねんな。
これが鳴り止んでからバッと合わせなアカンからね。
ああ、警報機あんねや。
あるから。これでやってくれ。頼むで。
いきますよ。いきますね。はい、せーの!
ピヨヨヨン、ボカーン!ピヨヨヨン、ボカーン!
ピヨヨヨン、ボカーン!
おいおい、なんや、なんや…!
ウィーヨン!
ウィーヨンは俺のやつやないか。
何、勝手な…、お前、なんや宇宙戦争みたいな音入れてくれてんねん。
いやいや、警報機あんのやろ?
警報機あるがな。
ほんなら、UFO来ててなんか光線みたいなん…。
いやいや、そんな、お前勝手な…。
これ、なかったら、おかしいから。
さっき、お前、そんな音入れてへんかったからやな…。
普通あるやんか。あれ?ド素人ちゃうん?
いや、違うよ、違うよ。知ってるよ。素人はお前やないかい。
そんなんやれるヤツなんや思て俺、ビックリしてたんや。
これで、もう、臨場感出るから。
それ、入れんのやな。
なんや、入れんねや。はいはい。じゃあ、いきますよ。
はい、いきましょう。せーの!
ピヨヨヨン、ボカーン!ピヨヨヨン、ボカーン!
ピヨヨヨン、ボカーン!
ヒュ~~~、ボガーン!!
さっき、なかったよな?それ。
ウィーヨン…!
いや、待て待て。なかったやろ、それ!
お前、だから、そのちいちゃいミサイルを入れんのやろ?
入れんのやったら、大きい爆弾俺、1発入れなアカンがな、お前。
いんの?
それ。お前の戦争やったらしょうもない戦争になるからやな。
宇宙戦争なんかもっと激しいやっちゃで、お前。
大きい爆弾、ポーンて1発…。
それ、あってからな。なるほど。
それがあってからやないか。頼むで。ほな、いくで、いくで。
いきましょう。せーの!
ピヨヨヨン、ボカーン!、ピヨヨヨン、ボカーン!ピヨヨヨン、ボカーン!
ヒュ~~~、ボガーン!!
ダダダダダダ…!
もういいって、お前!
何回、戦争の音、入れんねん、お前。しつこいねん!
そんなね、機関銃みたいなダダダダダ!、みたいの。
やっぱ、しつこいほどやった方がええから。
宇宙戦争で、そんな、お前ダダダダダ!、って古典的な、そんな音、入るのか?
いや、あるある、それは。
それ、入れんねんな?
そっちの方が、もう…。
臨場感、出るから知ってるよ。お前、知らんのか?それ。
俺、知ってたけどもやな。お前、それ、わかるやつなんや。
素人のくせに、えらい知ってんねや思って、ビックリしてたんや。
これでやるから。
じゃあ、いこう、ほんなら。
じゃあ、そろそろ、いきましょう。
はい、いきましょう。
はい、いきましょう。
はい、せーの…。
おい!、なんで主導権、握ってんねん、こいつ。
おかしいやろ。
地上は、もう、壊滅状態だ。
何を喋っとんねや。いや、いらん。いらん、いらん。
よし、巨大モニターに映し出せ。
勝手な事すんな!、お前。なんや、その地球防衛軍のセリフみたいなやつ。
地球防衛軍の司令官みたいなのがおるから。
そんなん、いらんねや!司令官のセリフとか。
えっ、知らんの?
いや、知ってるよ。司令官やろ?
ド素人やから、知らんのちゃうん?
司令官や。司令官のセリフやろ?
なんで、そんなん…。お前、なんや、それって…。
いや、お前えらい知ってんねや。
あっ、司令官やって…知ってる、知ってる。
あれやろ?腕章してるやつやろ?腕章で、司令官って書いてるやつ。
ガードマンやないんやから腕章なんか、せえへん…。
えっ、知らんの?
知ってるよ。
腕章してるよ。腕章してるよ。知ってるよ。
ガードマンやないねんからとか言うとったやないか。
俺?俺は言ってないよ。
言うてたがな。横で、俺、聞こえとったわ。
腕章で、司令官って書いてある。
司令官って、書いてる、書いてる。
司令官って書いてる。
なんで、両腕してんねん、お前。
両腕の腕章なんか、見た事…。
えっ、知らんの?
知ってるよ。知ってるよ。両腕やってるよ。
なんで両腕や、って言うてたやん。
ハチマキしてんねん、ハチマキ。
受験生やん、それは。
司令官って書いてんねん。
えっ、知らんの?
知ってる、知ってる。
受験生、言うてたやないかい。
誰がよ?
受験生って、お前、言うてた…。
お前、言ってたな?
お前が言うてたやん。ハチマキ、これ、司令官って受験生、言うてたやん。
司令官って書いてんねやろ?
ちっちゃい、司令官っていう旗立ってるやろ?
旗なんか…、お子様ランチか!
知らない?
知ってるよ。立ってるよ。
お子様ランチやって…。
司令官ランチやって言うててん俺。
言ってた。お子様ランチやって言ってたやん。
司令官ランチのやつや!
何?司令官ランチって。
ろうそくも立ててるよ。
なんやねん?ろうそくって。
なんやねん?それ。
なんやねんって…。
知ってる、知ってる。知ってるよ。いや、知ってるよ。
ろうそく立ってんねんなって言うてんねん、だから。
司令官ろうそくやろ?
司令官ろうそくって、なんやねん。
なんやねん?司令官ろうそく。
えっ、知らんの?
知ってるよ。俺が言うたもん。
知らんのちゃうん?
俺が言うたもん。司令官ろうそくって俺が言うた。
俺が言うたよ。俺が言うてんねん。
俺も言うてるから。
知ってんねんな?ほんなら。
これでやるからな。
はい、オーケー。それでいくぞ。
はい、いきましょう。
そろそろ、いきましょうか。
ねっ、いきましょう。
さん、はいって言ったら…。
なんやねん!、こいつ。なんやねん、この態度。
せーの…、よいしょ。はい、いきましょう。
早よ、いけや、だから。
地球は、もう、壊滅状態だ。
「Don’t wanna close my eyes」
「I don’t wanna、fall asleep’Cause、I’d miss you,baby」
「And I don’t wannamiss a thing」
「Cause evenwhen I dream of you」
何してくれてんねん?なんやねん?
なんで、お前エアロスミス、歌うねん?
宇宙の事、やってんねんやろ?司令官も出てくんねんやろ?
ほんなら、エアロスミスかかるやないか、そんなもん。
えっ、知らんの?
かかる、かかるよ。かかるよ。
『アルマゲドン』みたいな感じでかかるよ、それは。
何、勝手な事してくれてんねんとか言うてたのに。
言ってないよ。ええなあって言ってん。
ひと言も言うてへんやないかええななんか。
俺は知ってるから、ええなと。
知ってんねんな?
これでいくからな。ちゃんとエアロスミス、かかるからな。
じゃあ、いきましょう。じゃあ、いきましょうかね。
これが、最終となりますんでね。こいつ、性格悪いわ!
なんで、自分のきっかけやないとせえへんねん。
地上は、もう、壊滅状態だ。
「Don’t wanna close my eyes」
サンフランシスコからの映像です。
よし、巨大モニターに映し出せ。
「miss you baby」
「なんとか、かんとか」
知らんやないか…。
ピヨヨヨン、ボカーン!ピヨヨヨン、ボカーン!
ピヨヨヨン、ボカーン!
ヒュ~…、ボカーン!
ダダダダダダ…!
ウィーヨン!、ウィーヨン!
ウィーヨン!、ウィーヨン!せーの…。
せーのって言うなよ!
我々は、宇宙人。
せーのって言うなよ!
いや、せーのって言わんといつ言うてええかお前、わからんやろ。
そこで、せーのって言ったら今まで築き上げてきた宇宙戦争感がなくなるやろ。
なんのために、やっててんっていう話になるやん。
ほな、せーのも、宇宙人みたいに「せーの」って言う。
そこで、もう、宇宙人やったらアカンねん。
そのあとで、やんねんから。
アカンのかいな。
ほんなら、どうしたらええねん。
ちょっと、手前からやったらええねん、だから。
どうするん?
警報音が3つ鳴ってから…。
ほんなら、警報音、3つな。
ウィーヨン、ウィーヨンウィーヨンの、あとな。
もう、あれやで最初からやるの面倒くさいからほな、警報器の音からするで。
もちろん、いいよ。
はい、じゃあ、いきましょう。はい、せーの…。
ウィーヨン!、ウィーヨン!ウィーヨン!
我々は…。
エアロスミスだ。
宇宙人だ。
エアロスミスちゃうわ!もう、ええわ。