モト冬樹とエド山口の漫才「モノマネ」の台本書き起こし

モト冬樹とエド山口

兄:エド山口(武東 郁夫 むとう いくお)
弟:モト冬樹(武東 裕男 むとう ひろお)

モト冬樹とエド山口の漫才「モノマネ」
お笑い演芸館(2018年9月6日放送)より

モト冬樹とエド山口「モノマネ」

セリフ左:エド山口
セリフ右:モト冬樹

どうも芸能界の便利屋エド山口でございます。
ギター弾いたのは56年前。
中学2年の時です。
俺70ですもんもう。
7月で。何が「ふ~ん」なんだろ?
こうやってしゃべりながらお客さんの顔見てるんですよ。
ああ~今日は珍しく若い人が多いですね。
大体若い人いないですねいつもね。
ほんで中2の時にギター始めてその2年後東京オリンピックが開かれた年昭和39年1969年7月ラジオつけてたらラジオからいきなり…。
『Pipeline♪』
これびっくりしたんですよ。
これ関東ではテケテケサウンドっていうんです。
四国ではデンデケデケデケっていうの。
でこのテケテケ何がびっくりしたかっていうと今までこういう弾き方はなかったの。普通に弾くとね…。
『Pipeline♪』
こうなるわけです。これをねこの弾く方の右手の手のひらでちょっと弦を押さえる。
これミュートっていうんですね。そうすると…。
『Pipeline♪』
これがかっこいいの。
ねっ。ほんでこれやっててメロディー弾かなきゃいけないじゃないですか。
『Pipeline♪』
あれ?「トッテト」がなくなっちゃう。
これ「トッテトッテ」がかっこいいんだから。
どうしようかなと思って…。そうか。
『Pipeline♪』
「ティンタンテンタンタンペラペパ~」
「これまたテンタントタタタ~ン」
「ト~ラ~ホイララテラ…」
そうか。この『Pipeline』っていう曲は1人じゃできないんだ。
どうしようかと思った時に横見たら髪の毛フサフサの弟がいたんです。
今ねモト冬樹っていう名前で頑張ってんですけど「やるか?」って言ったら「うんやるよ」。
これでうちの一家の運命決まるわけです。
親父が医者。
子供2人はバンドマン。
一家離散。
お袋がアパート経営に専念しちゃったりして。
あれから50年気が付いてみたらまだ俺…。
『Pipeline♪』
テケテケってやってんですよ。
弟はと見たらテカテカ。
で今日ねあんまり東洋館でこういうエレキを弾くっていう人もいないだろうからちょっとこの『Pipeline』を真面目に演奏しようかなと思ってるですけど。
ありがとうございます。
足りないじゃないですか。1人じゃできないんだから。
で今日助っ人来てもらってます。
モト冬樹です。
テカテカのモト冬樹です。
だから改めまして頭が弟の兄貴でございます。
頭が兄貴の弟です。
やったよなあの頃な。
なんなんだろ?
兄弟なのになんで俺の方が薄いんだっていうね。
あのね「弟ですか?」って言われると否定しないで「うんうん」って言って。
この間もね「お兄さんの奥さん奇麗ですね」って。
「あれお兄さんじゃなくて弟だよ」って言って。
で一番ショックなのは俺の顔見た瞬間「冬樹さんに似てますよね」。
いや俺が兄貴なんだから。
こっちが先に生まれてるからね。なんで…。
若い時ワカメとかいっぱい食った?
あの…。
環境は同じはずなんだよね。
釣りだよ。釣りだよ。潮風に当たってるから。
潮風か。
漁師にハゲはいない。
ホントかよ?
…と思う。
俺だって色々努力したよ。色々薬使ったり剣山でたたいたり。
で毛根死んだって言われたんだから。
一番すごいの知ってます?
ウシになめられると毛が生えるっていう…。
ドイツの学者がいてで俺ウシになめられにいったんですよ。
でウシにこうやってたらウシが嫌な顔しやがって。
しょうがない。ここに餌のっけてでベラベラベラベラなめてで「そのままにしといてください」っていって。
次の日…次の日ですよ。
頭かゆくなったんです。
初めて聞いたよそれ。
色んな事やった…。
いや神社にも行ったし。京都にあるんですよ神社。
御髪神社ってご存じです?みかみって御髪って書く…。
そこに行きゃ僕の絵馬があります。
髪が生えるように。
兄弟でもわかんない事いっぱいあるわけです。
そう。
だけど子供の頃はギターに2人夢中になってやってたの。『Pipeline』やろうよ。
今日子供に返って…。
返ってな。
2人でやろう。
あの頃始めても音楽的な事なんにもわかんないわけ。
小節何小節かもわかんないからとにかくうちの冬樹にはこの…。
俺はトテトテ?
それだけやって。
54年前こういうふうにやってました。
『Pipeline♪』
おい何笑ってんだよお前。
それはいいけどお前コードが…。
こういうとこに出る人ってみんなこうやって笑ってる…。
お客さんに笑わなきゃいけないのかなと…。
お前コードが変わってないよ。
あっそうか。
メロディーがEマイナーからAマイナー…。
どこで変えていいかわかんない。
こういう感じだったんです。
それで俺が考えたのは合図を出すから変えろ。
なるほど。それなら大丈夫だ。
『Pipeline♪』
はい。
はい?
はい?
「はい」で変わるんだよ。
「はい」が合図か。
そうだよ。
こういう事だったんです。もう一回やりますよさんはい。
『Pipeline♪』
はい。はい。
はい。
はい。
はいはいはいはいはいはいはいはい。
うるさいなもう。
終わろうか。
『Pipeline♪』
なんかさ曲芸をやってるんじゃないんだからさ。
ほんでねグッチ裕三っているじゃないですか。
小学校1年から高校まで同級生…。
同級生なの。
俺がその学校の先輩なの。
そうそう。
ほんで高校卒業した時に裕三と冬樹と俺がベースを弾いてリズム・アンド・ブルースバンドを作ったんですよ。
それが最初ですよバンドの。
それきっかけ。
それでずっとバンドやってて僕らはビジーフォーという…。
ビジーフォー。最初忙しバンドって言ってた…。
ご存じですか?皆さん。
ああよかった。忘れてる人いるかなと思って。
ビジーフォーは忘れないでしょ。
ただねビジーフォーはなんで皆さんに認知して頂いたか。
最初ビジーフォーで出た時は裕三と俺ビジーフォーのハゲとデブってそういうふうに言われてたの。
名前なんか覚えて頂いてないの。
でもモノマネ番組でやっと認知して頂いたんですよ。
最初はモノマネじゃなくて普通にまともにハモったりしたのがやらざるを得なくなってそれからどんどんメキメキ腕上げてったよな。
そうそうそうそうそうだから…。
考えたらもっと前からモノマネやってたよね。
俺はかなり前からやってたんですモノマネ。
どんなの?
例えば菅原文太ですとかね。
麻生太郎ですとかね。
おお~。
田中眞紀子でございます。
ちょっと待ってちょっと待って。
えっ?
名前言うのずるくねえ?
名前言ったら俺だってできるよ。
名前言わないとわかんねえもん。どうぞ。
田村正和です。
これねカツラがないとできないんだよ。
カツラのイメージ…だから俺らの場合はビジーフォーの場合は音楽を使ってモノマネをやってたの。だから俺はなんとかしてモノマネちゃんとやらなきゃいけないなって最初に覚えたのはさだまさしさん。
なんでさだまさしさんかっていうとカツラをかぶんなくてよかった。
鉄板ネタです。
「お前を嫁にもらう前に」
「言っておきたいハゲがある」
ハハハハッ。
これさだまさしさんの前でやって殴られた事あったけどね。
こうやってますけど冬樹とこういうの初めてで1回もやった事ないの。
こんなね一緒に歌ったりバンドしたりはした事あるんですけどしゃべくりって…。
ないの。
今日さだからせっかく2人そろったからモノマネでコラボしてみようよ。
ねっ。
これがね不思議な事にモノマネ一緒にやろうって言うのとコラボしようって言うとそっちの方がオシャレに聞こえるのが不思議だよね。
やってる事は一緒なんですけどね。
『北の国から』よ。
『北の国から』ね。
「アーアアアアアアーアー」
蛍よ。
蛍。純。
「アアーアアアアアー」
どこ行っちゃったんだ。だって…。
「ンンー」
長えなおい。すみちゃん。
若大将。蛍。
「ンンン…」
ちょっと待って。若大将違うじゃないか話が。
『北の国から』で若大将って出てこないじゃないか。
長くてもたねえ。
もうちょっと練習しときゃよかったね。
即席でやってますから。
やっぱね俺せっかくこうやってテレビ出てるわけだから俺ちょっと歌歌い…ちゃんとした歌を歌おう。
どんな歌?
ポップスポップスポップス。
俺は演歌の方がいいな。
参っちゃったなこりゃ。
チェッカーズとか…。
あっチェッカーズ大好き。
『星屑のステージ』。
それはもう大好き。
一番売れたのこれ。
それを歌わしてくれる?俺に。
だから死んでしまった自分の恋人に向かって空に向かって歌う…。
そういう歌なの?
せ~の…。
「胸に頬をうずめ」
「泣いていたねあの日」
「星空からささやくひと」
「Cry,Cry,Crying・・・・・帰らない」
いいね。どうぞ。
「涙には幾つもの想い出がある」
「心にも幾つかの」
「Spotlight哀しみ」
「傷もある」
どこが違うんだ?この歌。
一緒だね。
一緒にできるねこれ。
そろそろお時間じゃない?なんか時計見てると。
じゃあねやっぱり最後はね2人でビシッと決めて終わるという…。
俺たちの世代だからちょっと若い方にはどうかわかんないですけどやっぱりやるとしたら歌はGSだね。
GS学童疎開。
普通はねガソリンスタンドって言うんだけど客層見ちゃったんだね今ね。ちょっと古かったか。
俺だって学童疎開なんかしてないぞ。
俺だってしてないよ。
やっぱりね昭和42年ねえ1967年レコード大賞取ったんです『ブルー・シャトー』。
ああ~。
これ替え歌流行ったな。
あっ流行ったね。
イントロ…。
『ブルー・シャトー』
「森トンカツ泉ニンニク」
「かコンニャクまれ」
こういうのあったよね?
あったあったあった。
これ真面目にやってみるよ。
これ日本全国でこの替え歌があったって事はそれだけ売れたって事なんですよ。
いくよ。
「きっと…」
「あなたは赤いバラの」
「バラの香りが苦しくて」
「涙をそっと流すでしょう」
「夜霧のガウンにつつまれて」
「静かに眠る」
「ブルーブルーブルーシャトー」
「ブルーブルーブルーブルーブルーブルー」
「シャトー」
migi
初めてやりました。
どうもお騒がせしました。ありがとうございます。
ありがとうございました。

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