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スーパーマラドーナの漫才「ハマチとシャケの亡霊」の台本書き起こし

お笑いコンビ:スーパーマラドーナ
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
2003年結成(マラドーナ)
2008年再結成(スーパーマラドーナ)
ボケ担当:田中一彦(たなか かずひこ)
ツッコミ担当:武智正剛(たけち せいごう)

スーパーマラドーナの漫才「ハマチとシャケの亡霊」
漫才マンより

スーパーマラドーナ「ハマチとシャケの亡霊」

セリフ左:武智正剛
セリフ右:田中一彦

どうもスーパーマラドーナといいます。
よろしくお願いいたします。ねえありがとうございますね。
僕は武智といいましてね。
こっちのやつがねもう見てのとおり見たまんまの名前でございます。
田中っていいますんでねお願いしますね。
田中です。
ありがとうございますほんとにね。
ちょっとね怖い話がしたいなと思ってるんですけど。
寒い時季やのに?怖い話なんか難しいねんで。
えっ?
稲川淳二さんとかねめちゃくちゃ上手ですよね。
こう引き込んで引き込んで引き込んで最後にこうビビらすみたいな。
あんなんテクニックいるで。
まあとりあえずビビらしたらいいんでしょ?
まあまあそうなんやけどやな。
わあ~!
しょうもないねん。
何歳やねんお前。
白菜です。
しばくぞお前。
ああすいません。
ふざけてんのか?お前。
いやふざけてないです。
お願いします。やらしてください。
やりたいの?
やりたいです。
ちょっと聞いてあげてください。
ちょっとやりたいみたいなんでね。
泣いている女。
まあタイトルは怖そうですよね。
ある日暗い夜道を帰っていると
1人の女性がしゃがみ込んで泣いていたので声をかけました。
おお~。
シクシク。どうしたんですか?
声かけてね。
シクシク。私かわいくないから彼氏に振られたの。
あっそうなんですか?まあでも元気出してくださいよ。
そやな。
シクシク。
どうせあなたも私の顔見たら驚くんでしょ?
いやそんなことないですよ。こっち向いてくださいよ。
嫌よ。あなた驚くに決まってるもん。
いや大丈夫ですって。
だって僕なんて目も鼻も口もないんですよ。
あっそっち?
あっそっちやったん?予想外やったわ俺。
でも眉毛はあるんですよ。
予想外やわ。
のっぺらぼう眉毛だけあるんかいおい。
へえ~そうなんだ。
えっ?
実は私だって僕なんて眉毛だけないの。
スッピンやないか。
スッピンでチョロチョロするから彼氏に振られるねん。
怖い。
何をビビッてんねん。
震え上がってんのお前だけや今んとこ。
いや今僕の話怖かったでしょ?
怖ないよ。
怖かったでしょ?
怖ないよ。怖ないですよね?
今しゃべってるからあとで!怖かったでしょ?
今の怖いわ。
後ろ誰おんの?俺見えてないぞおい。
次の怖い話。
「次の」やない。さっきの…。
女の霊も取りついたアパート。
なんやこいつほんま。
あるアパートの一室に女の霊も取りついているといううわさがありました。
その「女の霊も」って何?それ。
私はその部屋に住むことになりました。
するとその日の夜やはり女の霊も現れたのです。
あと1人誰が現れとんねん。それがわかれへんねんさっきから。
私は寝てるときにパッと目を開けると目の前に女の霊も立っていたのです。
あと1人誰が立ってんねんだから。
殺してやると女の霊もささやいたのです。
誰がささやいとんねんだから。
私は怖くなり部屋にお札を貼ることにしました。
札?
するとその日以来ピタッと女の霊は現れなくなりました。
解決してないねんおい。
相変わらずあと1人が部屋ウロウロしとるやないか。
怖い。
ビビらんでええねんだから。
寒いんかお前は。
今の僕の話怖かったでしょ?
怖ないよ全然。
確か武智さんって4人家族でしたよね?
俺?だからなんやねん。
別に。
おいなんか怖いなおい。
俺の家族に何するつもりやねんお前は。
わあ~!
なんやねんな。
顔がでかい!
俺のことかお前。
後ろ向いてもたやないか。恥ずかしい。お前は。
あれ?向こうが見えない。
どんだけでかいねんアホ。
タイヤか俺はお前。
ふふふっ。まああとね…。
どういう愛想笑いや。
ナメんなよお前は。
あとまあ怖い話といえば
CDに幽霊の声が入ってるって聞いたことあります?
なんか昔そんなんありましたよね。
実はここだけの話ゆずの「夏色」っていう曲にも幽霊の声入ってるんです。
駐車場の猫は…のやつやろ?
いや皆さん知ってますけどあんなん入ってるって聞いたことない…。
これほんまなんですよ。
じゃあ今から僕がその幽霊の声やるんで武智さん申し訳ないんですけどゆずの「夏色」歌ってもらっていいですか?
ここで実際に幽霊の声が入ってるっていうのをやんの?
そうですそうです。
いや嫌やって。
えっ?
あんな高い声出えへんしやな。
あんな爽やかな曲似合わへんやろ俺。
いや大丈夫…多分歌ったら好感度上がると思うんで。
なんやねん「好感度」って。なんの話をしてんねん。
わかんないですけど多分…。
おい。
多分今好感度ないと思うんで。
やかましいわ。
多分ですけど。
多分かい。
多分じゃない絶対や。
はい。
上がると思うんでお願いします。
嫌やってあんなんもう…。
序盤にね序盤に幽霊の声入ってるんで。
最初のほうに入ってんの?
もう歌うのちょっとでいいんで
お願いします。お願いします!
最初に入ってるとかじゃなくて…。
はい12123はい!
駐車場のネコはアクビをしながら
今日も一日を過ごしてゆく
何も変わらない穏やかな街並
みんな夏が来たって浮かれ気分なのに
君は一人さえない顔してるネ
そうだ君に見せたい物があるんだ
大きな五時半の夕やけ
子供の頃と同じように
海も空も雲も僕等でさえも
染めてゆくから
この曲ちゃうわ。
ちゃうんかい!おい。
長々歌わしといてちゃうんかいお前は。
ちゃうのにめっちゃ歌ってる。
やかましいわおい。どこで震え上がっとんねんアホお前。
出られない森。
どんどん次の話いくやんけこいつ。
ある森にキャンプに来た。
コモリ・モリタ・モリイケ・モリ・モウリやクモリダが盛り上がっている!
モリが多いねん!おい。聞き取りにくいねん。
京本政樹。あっちゃうわ。恐怖のささやき。
間違いすぎや。役者さんの名前やないかお前は。
ちょっと怖い話難しいですね。
ほらみい。全然でけへんやんけ。
すいません。
もうわかったほんなら2人で作ろ。
2人で?
2人で1個の怖い話作んねん。
はい。
例えば俺がなんか文章言ったらお前がその続きになる文章言うみたいな。
それ繰り返すみたいな。これで1個の怖い話完成や。
いいですね。
それやったらできそうやろ?
ほなまずタイトル決めて。それでやるから。
ハマチとシャケの亡霊。
ピンとけえへんわ。
魚の霊みたいなんがピンとけえへん。
ああそっか。
普通のタイトルでええから。
病院のトイレ。
ああいいね。
じゃあはい。
俺からかいおい。
軽いケガで入院していた私は変な時間に目が覚めてしまいました。
時計を見ると2時。
「バイキング」を見て少し寝てしまった…。
なんで昼の2時やねん。
えっ?
夜中の2時に決まってるやろ。
ああそうかそうか。
昼寝ばっかすんなお前は。
夜中の2時か。トイレに行きたくなってきたな。
はい。
ちょっとやな。
そう思った私は部屋を出てトイレに行こうとしました。
しかしいくら扉を押しても開きません。
横に開くとガラガラガラ。
横やったんかいおい。しょうもないねん。
せっかくやったら怖くしようやもう。
そして私はトイレの個室に入り用を足していました。
すると…はい。
全身に寒気が走り前の壁を見てみるとなんと…。
紙がない!
しょうもないねんってもう。
いやあるやんこういうとき手え出てくるとかよ。
前の壁を見てみるとなんと
手から壁が…。
逆や!おい。壁から手や。
どうやって手から壁出てくんねんおい。
私は逆や!壁から手や!
パクんなや!
俺のツッコミやないかそれ。
すると血まみれの女がヌッと私の前に現れてこう言ってきたのです。はい。
ここにいたんだ…。
そうやね~ん。
しゃべってどうすんねんおい。
お前えらい余裕あるなほんま。
はいはいはいはい…。
そしてその血まみれの女性は最後にこう言ってきたのです。
最後やからひと文字ずつや。お。
ま。
え。
を。
こ。
す。
る。
こすってどうすんねんおい。
えっ?
「こ」まできたら「ころす」やろ。
ああ~。
なんで幽霊出てきてこすってくんねんお前は。
でも怖いでしょ?
全然怖ない。もうええわ。
どうもありがとうございました。

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