麒麟川島のすべらない話「ボヘミアン・ラプソディのBD」の書き起こし

お笑いコンビ:麒麟
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
1998年結成
ボケ担当:川島明(かわしま あきら)
ツッコミ担当:田村裕(たむら ひろし)
麒麟川島のすべらない話「ボヘミアン・ラプソディのBD」
人志松本のすべらない話 第35弾より

麒麟川島「ボヘミアン・ラプソディのBD」

セリフ左:川島明

2019年に映画『ボヘミアン・ラプソディ』が公開されて大ブームになったじゃないですか。
僕はもともとQUEENが好きであの映画見てさらに好きになってDVDとかブルーレイ出たら絶対買おうと。
映画もマジ映画館4回ぐらい見に行ったんです。
すごい好きで。
ほんで夏ぐらいに結局ブルーレイが発売されて。
そうだ。出てんねやと思って久々に渋谷のタワーレコードさんに買いに行ったんです。
結構1階が広いんですけど女子高生でぎゅうぎゅうやったんですよ。
300人ぐらいの女子高生ぶわーいて。
ほいで「何やろな?」と思ったら日本の女性と韓国の女性アイドルのユニット。
8人組のアイドルユニットのデビューの日みたいな。
CDシングルの発売日みたいな。
タワレコにもその方々の。
奇麗なお姉ちゃんのパネルが並んでてそれと女子高生がパネルと写真撮ったりしてすごい盛り上がってるんです。
ぎゅうぎゅうなってて。
でも俺『ボヘミアン・ラプソディ』やしと思いながらそこ擦り抜けて行って4階の方まで行ったんです。
ブルーレイそこ売ってるんで「『ボヘミアン・ラプソディ』下さい」って
買いに行ったら「これ特典がついてます」と。
「早期特典で買った人にはフレディ・マーキュリーのポストカードがついてきます」
「非売品です」と。
めちゃくちゃうれしいなと。
「そうなんですか。ありがとうございます」
「ポストカード頂けますか?」って言ったら引換券をくれたんです。
「この特典引換券を特典引換カウンターに持っていってくれたらこれでチェンジになりますんで」
「そうですか。どこにあるんですか?」
結局1階なんですよ。
1階に戻って。
「フレディ・マーキュリーのポストカードもらえるんや」
そう思って行ったら結局またぎゅうぎゅうでそこが混んでたんですよ。
特典引換カウンターがめっちゃ混んでて。
そのアイドルさんのシングルを買えば誰のが当たるか分かんないですけどポストカードがもらえます。
それでめっちゃ並んでたんですよ。
「そうなんや。時間もあれやけど30分ぐらい並んでもらえるんやったら…」
「非売品やし。せっかくなもんはもらいたいな」と思って。
「まあええか。並ぼうか」と。でずっと並んでたんです。
ずっと女子高生の中僕おじさん一人並んでて。
後ろもぎゅうぎゅうなってきて。
30分ぐらいしたら残り20人ぐらいになったんです。
やっとあと20人ぐらいと思ってたら
何かわあわあ言うてんすよね。
そのアイドルのファンの子たちが誰が出たかをめっちゃ見てるんですよ。
前の人が誰が出たんか。
「わあー」みたいな。
「あの人出てる」「あれ出る」「あの人出てる」
「えっ?あの人のあんなポストカードもあるんや」ってうわーなってて。
ヤバいと。
俺違うから。
俺フレディ・マーキュリーやから。
めっちゃ見られんちゃう思いながらも自分の番どんどん続いていきますから。
並んで自分の番が来たんですよ。
案の定8人ぐらいが見てるんですよ。
ほんで渡したら向こうの引き換えの人もずっとアイドルのもんが来ると思ってるから
いきなり『ボヘミアン・ラプソディ』のやつ来たから
「あっ。少々お待ちください」って奥行ったんです。
女子高生からしたら「何かすごいの出るの?」
「レアなやつ出よった」みたいな。
店員が奥行って
「とんでもないレアなやつ出るぜ」みたいになって。
「お待たせしました」ってぱっと見たらタンクトップひげおじさん。
それはもう恥ずかしくてすぐ入れたんですけど。
女子高生が「何あれ?」「ひげ生えてなかった?」
「グラサンしてない?」「誰?」「誰のレア?」みたいになって。
すごい恥ずかしい思いしたって話です。


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