ガクトのすべらない話「タクシー」の書き起こし

シンガーソングライター:GACKT
株式会社glove所属
元MALICE MIZER
本名:大城ガクト
ガクトのすべらない話「タクシー」
人志松本のすべらない話 第35弾より

ガクト「タクシー」

セリフ左:ガクト

それは入れんなという話なんですけど。
皆さんタクシーってお使いですか?
僕はタクシー使わないんですよ。
トラウマがあって使えなくなったって感じです。
一番最後に使えなくなったときの話で。
クリスマスの日に。
普段ドライバーがいるんですけどドライバーの家族も含めて自分たちの身内でパーティーをやろうってことで六本木でパーティーをやることになったんです。
みんなもちろん酒飲むじゃないですか。
でちょっと僕だけ先に酔っちゃったんで「僕帰るわ」っていう話をしたんですけどドライバーも飲んじゃってるんですよ。
「どうしたらいいですか?」
「大丈夫。タクシーでいいよ。タクシー呼んで」
僕当時練馬に住んでたんですよ。
「大丈夫ですか?練馬まで」
「大丈夫。大丈夫。一人で帰るから」って六本木のど真ん中にタクシーが来てタクシーに乗ったんですよね。
一応フードがついてたんでフードもかぶった状態でぱって乗ってタクシーの運転手が
「どちらまで?」ってこうやって見た瞬間に…。
「GACKT!」って言ったんですよ。
「うーわ。こういうタイプホント嫌いだ」と思って。
マジかと思って「ああ。すいません」って。
で彼が興奮して「どちらまで?どちらまで?」
「アフリカまでって言ってくれたらアフリカでも行くから」
「うーわ。こういうタイプマジ嫌いだ」って。
結構いらいらするじゃないですか。
「練馬までお願いします」
結構僕我慢するタイプなんですよ。
真摯に対応しよう対応しようって我慢するんですけど。
走ったときにバックミラーにずっと僕見てるんです。
目合うじゃないですか。何回も。
ちらちらちらちら目が合うんで「何か?」って言ったら「分かります?」っていきなり言ったんです。
分かんないです何も。「えっ?」っつったら
「やっぱり分かるんだ。同じにおいしますよね」
僕当時26です。
そのおじさんおそらく50近い方なんですよ。
完全にはげちらかしてるんですよ。
完全にはげちらかしてて結構見た目的にももうちょっとしっかりしようって感じの方なんですよ。
「同じにおいしますよね」って言われたとき心の中で「何が?」とか思うじゃないですか。
でもやっぱり真摯に対応しようと思ったんで「ですかね」って言ったんですよ。
「やっぱり分かる人には分かるんだな」
「バンドやってましてね」
まったく分かんないんですよ。
その風体からは。
「ああそうですか」
「結構激しいバンドやってまして」
「趣味でやってんだな」って思うじゃないですか。
はげちらかしてる感じも奇麗にはげてるんじゃないんですよ。
結構ヤバめのはげ方なんですよ。
「結構激しめのバンドやってましてね」
「聴いてもらえます?」
「出た。出た」って思いながら
CD流して聞かせるんだろうと思ったんで
「じゃあいいですよ。聴きます」って言ったら今度スピード出し始めて信号で止まるの待ってるんですよ。
信号探してるんですよ。
青青赤になって止まった瞬間に「じゃあ始めます」ってぱって胸からハーモニカ出したんですよ。
ハーモニカ出してばーって吹き始めたんですよ。
「いやいやいや。激しめのバンドって言ったじゃん」
激しめのバンドでハーモニカ吹いてる人見たことないじゃないですか。
ヤバいんですよこの時点で。しかも結構下手くそなんです。
かなり演奏が下手で間違えるわけですよ。
途中で「あっ」って言いながら。
すごい気持ちよくなってるときに赤が青になった瞬間青ですよっていうとすいませんってばーって走って
また一生懸命赤を探すんですよ。
で赤になった瞬間にもう一度最初からって。
最初からやるんですよ。
「うーわ。これマジか。いつまで続くのかな?」って思って。
だいたい練馬まで40分ぐらいかかる間ずっと赤信号を探し続けて。
で青青青が続くとものすごいキレ始めるんです。
「何でだよ?何でだよ?」って。
僕もうクリスマスに何でこのタクシーに乗ってしまったんだろうと思いながら「青になれ青になれ青になれ」ってずっと思ってるわけです。
で赤になった瞬間に「赤か」
また「もう1回最初から」って。
これをずっと繰り返して40分後にやっと僕の家着いたんです。
そしたらそのタクシーの運転手が僕の家の前でハーモニカを出そうとして青になって「青ですよ」
「あっ」
「すいませんここで」と言ったら
「チクショー」って。
「いや。もうじゅうぶん分かったんで大丈夫です」
「精算してください。お幾らですか?」
「じゃあ」って。
ぱって2人でメーターを見たんですよ。
メーター回ってなかったんですよ。
最悪って思うじゃないですか。
まあ練馬だったら6000円7000円ぐらいかなと思って一応8000円ぐらい持って出して。
「言ってください。幾らでもいいです」
「出しますから」って言ったら。
「だいたい練馬までの距離であれば7000円で」と。
合ってるじゃないですか。
僕8000円持ってたんで。
大丈夫だなって。
「あとそれプラス演奏料を…」
「それは入れるな!」
さすがにそこまでめちゃくちゃ我慢してたんですが。
あまりにもクリスマスの出来事としては仕打ちがひど過ぎて。


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