霜降り明星粗品のすべらない話「新幹線のシート」の書き起こし

お笑いコンビ:霜降り明星
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
2013年結成
ボケ担当:せいや(石川 晟也 いしかわ せいや)
ツッコミ担当:粗品(佐々木 直人 ささき なおと)

霜降り明星粗品のすべらない話「新幹線のシート」
人志松本のすべらない話 第33弾より

霜降り明星粗品「新幹線のシート」

セリフ左:粗品

新大阪から品川まで新幹線乗ったんですけど。
朝6時台ぐらいの早い新幹線。
で前日も深夜まで仕事してたんで正直寝不足やったんですよ。
新大阪品川間の2時間半ぐらいはぜひ寝たいなと思って乗ったんですよ。
指定席取りましてチケット見ながら「ここか」と。
でね僕これ毎回言うようにしてるんですけど後ろ振り返って「すいません椅子倒していいですか?」
これ僕毎回言うようにしてるんです。
別にこれ言わんでもまあいいじゃないですか。
黙って倒してもまあまあ通るところを僕は何となくこう気持ちがいいのでそういうの好きなんで毎回言うようにしてるんですよ。
で指定席で自分の席座って後ろ見たらおばはんでね。
「すいません椅子倒していいですか?」って言ったんです。
ほなおばはんが「ごめんなさい」って言ってきたんですよ。
まさかの。僕もそんなつもりなかったんで「あ~」とか言いながら前向いてちょっと待ってくれと。
夜行バスとかやったら分かるんですよ。
ギチギチでね前との距離が。
新幹線の設計上多少のリクライニング大丈夫じゃないですか?
ほんでやっぱどうしても椅子は俺倒したいぞと思ったんです。
で寝たい。やっぱ新幹線倒さんかったら直角のままじゃないですか?
あれちょっときついからちょっとでも倒したいと思ってもっかい聞いてみようと思ったんです。
で後ろ振り返ってさっきのおばはん。
で僕初めて言う感じでね
「すいません椅子倒していいですか?」
って言ったんですよ。
ほなおばはんが初めて言う感じで
「ごめんなさい」って言ってきたんですよ。
「ほ~」っつって前向いてこれ何や?と思って
ほんなら俺最初から黙って倒しとけばよかったものの2回断られてるんでこれ椅子倒しようないんですよね。
もう俺倒されへんやんって思って。
でも椅子は倒したい。
どうしようかな何やねんこのおばはんって思いながら。
で僕が思い付いたんがおばはんにバレへんように椅子倒したらええんちゃうかと思って気付かれへんように倒そうと思ったんです。
で私が考えたのがめちゃくちゃゆっくり椅子を倒していく。
1分にもう1cmぐらいの。
太陽とおんなじスピードでこうリクライニング倒していったらバレへんのちゃうかと思ってそれやったんですよ。
ゆ~っくり倒していってほんなら10分…15分ぐらい。
結構いけるぞと。
結構倒れてきた。
あっこんぐらいやったら寝れるわってときぐらいに後ろから肩トントンってされて「え?」ってやったら「ごめんなさい」って言ってきたんですよ。
すごいなこいつって思って。
ほんでまた振り返ったときに1個確認できたんはそのおばはんは椅子倒しとんすよ。
こんな悪い人間がJRを使ってはいけない!
私はそう思いまして。
このおばはんどうしたろうかなと思ってずっと考えてたんですよ。
いやこれどうして…。でも椅子は倒したいしめちゃくちゃやな腹立ってきて。
でそうしてたらねおばはんがトイレ行きよったんです。
席立ったんですよ。これ大チャンスやな。
こんときに椅子倒さんわけにはいかへん。
でもちょっと待てと。どうせまた椅子倒しても戻ってきたときに倒してますやんごめんなさいってまた言われると。
どうしようかなって思って僕が思い付いた名案が隣空席やったんですけど
隣の座席もおんなじぐらい倒す。
こうしたら相対的に見て倒れてへん感じが出ると。
ねっ。片方が直角で片方倒れてるからえっ倒してない?ってなるけどどっちも倒してたらちょっとだけ。
これバレへんのちゃうかと思ってどっちも倒したんですよ。
であ~ってこう素知らぬふりして。
ほんならおばはんが帰ってきてね僕の後ろ座るんですよ。で緊張してますよね。
何にも言われないんですよ。
気付いてない。一緒に倒してるから。
ねっ。僕勝ったわけですよ。
でやっと僕寝れるわ~って思って念願の睡眠。
こううとうとしてたらねマネジャーから電話来て何やこの朝早い時間にマネジャーか怖いな。
ちょっとデッキまで行って電話するんですよ。
ほんなら仕事の大事な話でそれはこうしてこうしてこうしてくださいみたいなんがあって。で電話切って席戻って睡眠してたんで睡眠の続き寝ようかなって思って寝ようとしてたんですよ。
寝れへん。あれ?
何か寝れないんですよ。
俺の椅子戻ってんすよ。
椅子戻ってるやん。
で僕それ気付かんかったんすよ帰った瞬間。
何で気付かんかったか。
隣の座席も戻ってたんですよ。
俺の作戦間違ってなかったんや。
いや間違ってなかったんやあらへん。
これ何して…。いやってかどんなおばはんやねんと思って。
人が席立ってるときにわざわざ前の座席カチンカチンってやって戻してる。
何こいつ?
北条政子みたいなおばはんやと思ったんですよ。
尼将軍。ずぶとさ。
ずぶとさ尼将軍やがな。
何やねんこのおばはんって思って。
俺はこのおばはんを成敗せなあかんなって思ってたら名古屋に着いたんですよ。
いや俺もう何してんねん俺いうて。
1時間弱寝れへんと。
もう何してんねんって思ってたら名古屋で乗ってきたサラリーマンが僕に声掛けてきたんですよ。
「お兄さんそこたぶん僕の席ですね」って言ってきてえっ?で僕チケット確認したら確かに僕席間違えてたんですよ。
それを指摘してきたサラリーマンに会話上おかしいですけど僕「ありがとうございます!」って
訳分からんこと言って。
おばはんから解放されるから。
18やと思ってたんですけど僕16やったんです。
東海道新幹線上り若い数字の方が後ろなんです。
18じゃなくて16ということは僕2個後ろやったんですホンマは。
これおばはんの1個後ろなんです。
勧善懲悪やと。
ここで大成敗を働かなあかん。
そのおばはんはバッコン倒しとったから俺どんな言葉でこいつ追い詰めてリクライニング戻したろうかなって思ってワクワクしながら荷物ばちん持って後ろバン!振り返ったら
おばはん名古屋で降りてたんですよ。
いやいや…お前どこ行くねん!
名古屋に何の用事あんねん。
東京まで行けや!
めっちゃ腹立ってしゃあないけど自分のとこ座っておばはんも律義にリクライニング戻して名古屋で降りてんですよ。
何しに名古屋にそんな朝から行くねんと。
で俺は俺でリクライニング待望の…バッコン倒してほんなら同じく名古屋で乗ってきた大学生の男の子みたいなんがおばはんが座ってた席に来たんですよ。
ほんでその男の子が僕の方見て
「ちょっと椅子倒していいですか?」って言ってきて。
僕何でか分かんないんですけど
「ごめんなさい」って言いました。

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